Jewelic Nightmare的人氣角色投票也是今天發表喔!
話說第一名我超意外的!!
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人氣第一名角色的短篇:
『ふたりきりの夜……!?』
――ごそごそ
我来也「……うーん……」
――ごそごそ、ごそごそ
我来也「うううううううん……
……いくら僕が咲助達に勝ったからといって
あいつと二人きりの夜なんて どう誘えば良いんだ?
だいたい、この機械が本当に信用できるか今さら心配になってきたんだぞ――」
かえで「――我来也君、なにしてるの?」
我来也「うわあああああ!!
……って、か、かえでっ?
お前、どうしてここに!?」
かえで「どうして、って聞かれても……
あの、ここ、私の部屋の前だから……」
我来也「な、なに!?
ま、まさか僕は知らず知らずのうちに
お前の部屋の前に来てしまったのか!? そんな――」
かえで「我来也君? 大丈夫?」
我来也「な! ななななんんでもないんだぞっ。
――じゃない、わ、我を疑う必要などあらず!
我は千里をも見通す永久の放浪者(エターナル・エグザイル)なれば
悠久の記憶を経て貴様のもとへ降り立つのみ!!」
かえで「???」
我来也「……ときに、かえで。
貴様、これから予定はあるか……?」
かえで「今日は霧隠君に武術を見てもらったあと
由利君と自習したから、あとは寝るだけかな」
我来也「霧隠と由利だと!?」
かえで「うん。二人とも厳しくしてくれてありがたかったよ!
そうそう、猿飛君に舞台の切符が余ってるからって頂戴したんだ。
きっと、芸術を見て感性を磨けってことだよね。
私、立派な忍者になるためにもっともっと頑張るよ!!」
我来也「な……!
……僕はもしかして出遅れたのか!?
というかあいつら、協定無視か――……!(小声)」
かえで「我来也君、どうかした?」
我来也「な、なんでもないんだぞっ、気にするな!」
我来也「えーと、そうだな、武術も勉学も芸術性も
なにごとも頑張るのは良いことだと思うぞ、うん」
かえで「我来也君にそう言ってもらえると心強いよ、ありがとう!
――……我来也君は色んな苦労を乗り越えてきた人だから、尊敬してるんだ」
我来也「! 僕を――……?」
かえで「そうだよ。
……私ね、いつも思うんだ。
私は修練院で女子に嫌がらせをされたけど、まだ半年しか経ってない。
でも我来也君は、もっとずっと長い間、寂しい思いをしてきたのに
独りでちゃんと耐えてきた」
我来也「それは――……
……耐えるしか、なかった、だけで……」
かえで「ううん、耐えるだけじゃなく、忍者の修業をして自分を磨いてきたはずだよ。
だって、でなきゃここまで器用に呪い忍術を扱えないし、
武術だって体格差さえなければ無敵、って先生に評価されてるって聞いたよ」
我来也「!」
かえで「辛くても放りだしたりせず、耐えながら修業を続けるって本当に難しいと思う。
だから私、一人で辛いときは我来也君を想うと耐えられるんだ。
我来也君が頑張ってきたんだから、私も頑張ろう、って、励まされる」
我来也「……僕が、お前の励みになるのか?
お前を――……勇気づけられるのか?」
かえで「もちろん!
楽しい我来也君にも、かっこいい我来也君にも、いつも元気をもらってるよ!
本当にありがとう、我来也君」
我来也「かえで……」
かえで「だから――
いつももらっている元気を、少しでも我来也君にお返しできればいいな」
我来也「っ、お前は――……!」
――――ぐいっ
かえで「が、我来也君!? 近い――」
我来也「――僕は!」
かえで「!」
我来也「僕は、お前がいれば元気になれる!
お前と一緒にいられるだけで幸せになれる!!
本当はお前を閉じこめて僕だけのものにして独り占めしてしまいたいけれど――……
――――そんなことしなくても、ただお前の傍に居られれば満足なんだ……!
いまの、この幸せが夢みたいだから……」
かえで「我来也君? そんな、夢みたいだなんて寂しいこと言わないで」
我来也「……不安なんだ。
お前に少しでも好かれているか。すこしでも愛されてるか。
嫌われていないか不安で、また一人になるのが怖くて、
それで――……妙な機械に頼ってお前の気持ちを確かめようとしたりもした」
かえで「妙な機械……?」
我来也「それはいいんだ。
そうじゃなくて……
……お前の気持ちを疑ったりして、悪かった」
――――ぎゅっ
かえで「――!」
我来也「お前が僕に笑いかけてくれるなら、それだけでいい。
他のなにもいらない。
僕はもう、お前だけを選んだから」
我来也「……僕は、永遠にお前だけのものだ」
かえで「な、なんのこと?
それに、あの、我来也君、手……」
我来也「握手という西洋の風習だ!
親しくなった証に交わすものらしいぞっ。
更に親しさを表したいときは両手を絡めると書物にあったな。
初対面の時などにもするらしい」
かえで「えっ、初対面の相手と、こんなに手のひらを密着させたり指を絡めたりするの!?
……西洋の人は熱烈なんだね」
我来也「うむ、我の想いにもふさわしい仕儀だな!
――ごほん、と、ところで、かえで」
かえで「改まってどうしたの?」
我来也「その……貴様はさっき、我に活力を与えたいと申しておったな」
かえで「うん、元気をもらってるお返しをしたいと思ってるよ」
我来也「ならば、だな。
その――……」
かえで「?」
我来也「や、闇より出でし我が司り支配し隷従させるは矢張り闇の眷属なれば
屠るは漆黒闇夜(ダーク・ミッドナイト)に咲き誇る月影の乙女(ルーナ・ルーナ)のもののみ!
其の魂の安らぎを啜れば我は安息香を得たかのごとく夢うつつに彷徨い幸福に浸るであろう――」
かえで「……???」
我来也「つまり、貴様が我が傍らで安らぎ侍ることこそ我の活力の源たりえるのだ!」
かえで「私が我来也君の傍で休憩すると、我来也君の元気に?
なんだか逆な気がするけど……」
我来也「ふっ、侮るな。
我が貴様を休息させれぬとでも思っているのか?
想い人(マイ・ディスティニー)を安心させているという事実以上に
心躍る幸福など無いのだぞ、全力を尽くすに決まっていよう!」
我来也「――諦めるがいい、かえで!
貴様は我がもとで怠惰な美猫のごとく寛ぐことになるのだ!!」
我来也「……た、たとえば膝枕とか、膝枕とか、膝枕とかでな……!」
かえで「膝枕?
ていうか、こんな流れ前にもあった気が……」
我来也「間違えるな! 僕が、お前に、膝枕をしてやるんだ!!
……僕のもとでかえでが安心して眠ってくれるなんて――
し、幸せすぎてどきどきするんだぞっ」
かえで「えっ、そんなことが我来也君の幸せになるの?
ただ私が有り難いだけな気がするけど」
我来也「なにを言っているのだ!
大事で大事でいつもそばに居たい可愛い女の子が僕に体を預けてくれるのだぞ!?
これ以上の幸福は無いだろう――!」
我来也「――はっ!
じゃ、じゃないっ。
えーとえーとえーと……
……と、とにかく、我を元気にしたくば我に癒されるがいい!
貴様の笑顔こそ我への最高の捧げものだ!!」
かえで「よく分からないけど……
じゃあ、その、お願いしようかな」
我来也「いいのか!?」
かえで「うん、よろしくお願いします」
我来也「いいんだな、ううう嬉しいんだぞ!!!!
ありがとうな、かえでっ」
かえで「私こそ、ありがとう、我来也君。
なんだか恥ずかしいけど……えっと、寝させてもらうね」
我来也「ああ、存分に眠るがいい!」
我来也「…………お前がいれば、僕は幸せになれるんだぞ!!」
~~~そのころの廊下の片隅~~~
――――ぱたん!
???「…………ちっ(舌打ち)。襖が閉められたな……」
???「くそっ、ほんとにひざまくらするのかよ!?
ずりーぜ我来也さん!」
???「膝枕くらい漢字で言えるようになってほしいね? 咲助。
まぁたしかに、子猫ちゃんを眠らせてあげるのは幸せかな?」
???「穴山さんが言うと卑猥に聞こえますね。
我来也先輩なら穴山さんと違って妙なことになならないでしょうから安心ですが……」
???「――――廊下の隅で何してるの、お前たち」
――――ぽこっ
咲助 「痛! さ、真田っ? なんでお前が!」
幸影 「夜の見回りだけど?」
大介 「子猫ちゃんを見に来たんじゃないんですか?
我来也さんの邪魔をするとか」
幸影 「夜の見回りだけど?」
蔵人 「……繰り返すとは……図星だな」
幸影 「夜の見回りだけど?」
鎌清 「大人のくせに認めないとは……さすが真田先生、厚顔ですね」
幸影 「見回りだって言ってるよね?
見回り中に馬鹿な生徒を見つけたってことは連行するってことだよね。
うん、みんな、中庭に来ようか」
咲助 「な、中庭!? こんな夜に何させる気だよ!?」
――――ぼか!
咲助 「痛ぇ!!」
幸影 「うん猿飛、お前は敬語も常識も身につけなさいね。
……中庭で座禅組ませるに決まってるでしょ」
咲助 「うそだろぉ!?」
鎌清 「なんですって!?」
蔵人 「くっ……」
幸影 「だいたいお前たち、勝負に負けたくせに
修業に誘ったり勉強に誘ったり、卑怯だと思わないの?」
鎌清 「ぼ、僕が卑怯ですって!?」
蔵人 「……真田先生にだけは言われたくない言葉だな……!」
幸影 「猿飛も舞台の切符をあげるなんて、自分の格好いいところでも見せたかったんでしょ。
まぁどうせ言いかたが悪くて誤解させてたみたいだけどさ」
咲助 「うう……!
み、見に来てくれなんて素直に言えるわけねーだろぉ!!」
幸影 「とにかく、お前たちは全員一晩中反省会だよ。
長々説教してあげるから、楽しみにしておいで」
蔵人 「…………つまり私怨か」
鎌清 「確実にやきもちですよね」
咲助 「自分が誘えなかったからって、俺らに当たるなよ、真田のばーか!!!」
大介 「……真田先生、俺は子猫ちゃんに何もしていませんよ」
幸影 「我来也と片桐さんの会話を目を細めて切なそうに、かつ儚げに、そのうえ幸せそうに見ていたでしょ?
お前はまだ子供なんだから、もっと我儘に生きなさい」
幸影 「俺とは違うんだし、さ」
大介 「――!」
幸影 「……まぁ、彼女が本当に選ぶのは誰なのか、まだ分からないからね」
咲助 「へ?」
幸影 「今回は我来也に負けたけど、諦めないってことだよ。
――――俺は待つことにかけては自信があるからさ」
幸影 「きっと、いつか。
手に入れてみせるよ――――」
……つづく?